引き馬をしていて、「馬の平均寿命はどれくらいか」と頻繁に質問を受けることがあります。年々寿命は伸びていますが、平均25年から30年くらいです。馬は意外と長生きの動物ですよね。でも、馬の一年は人間にとっての4年に相当するので30歳の馬は120歳!ということになります。
なかなかそんな馬にお目にかかれないかと思いきや、この牧場の最年長馬の「マグパイ」は今年で30歳になりました!!!
白黒の牛模様が特徴で、一度見たら見間違うことがないほど印象的な馬です。この「マグパイ」という名前も由来があり、ニュージーランドやオーストラリアに生息する白黒模様の「カラス」から来ています。魔女の宅急便で絵描きの女の子がモデルにしていた鳥がこの「マグパイ」というカラスです。(多分そうだと思います)そういえばマグパイ(通称マグ)はニュージーランドポニーという品種ですから、まさに現地の名を受け継いだのですね。
そんなマグも今は現役を引退していますが、繁忙期には小さな子供を乗せてまだまだレッスン、引き馬で活躍することもあります。オールマイティに長期間活躍してくれていたマグは老若男女問わず大人気です。長い現役時代には、たくさんの乗馬普及に貢献し、この牧場にも多くの乗馬ファンを育ててくれました。
そんな数ある思い出の中から、今回はほんの一部ですが写真をピックアップしました。「初めて外乗に行ったよね」「八ヶ岳ホースショーでパレードに出たっけ」「イベントになると、いつも張りきって盛り上げてくれたよね」「極寒の中、雪道を散策したね」「裸馬で乗ることができたよ」など皆さんの記憶が鮮やかによみがえるのではないでしょうか。
かつては東京競馬場の引き馬コーナーでも活躍していたので、当時からのファンが時々マグに会いにきてくれます。30年間、さまざまなステージで皆さんの愛情を十二分受け、またそれに応えるよう頑張ってくれているのだと思います。そんなマグの勇姿を毎日見ているスタッフは、ますます長生きをして欲しいと心から願うばかりです。
これからもずっと、この牧場でお世話をしていきます。
12月に入り小淵沢の厳しい冬が本格的に始まりましたが、マグを含め馬や動物たちは元気いっぱいです!定休日以外は通年営業をしておりますので、ぜひ会いに来てください。心はポカポカ、来年もきっと良いことがありますよ!
|