幼少から青年、さらに大人へとかわっていく姿を、この牧場で幾度となく見てきました。
ミランダさんもその一人です。彼女は２００８年頃に牧場を訪れ、ウエスタン乗馬を習い始めました。２０１０年、２０１１年と八ヶ岳ホースショーにエントリー、ホースマンシップやウエスタンプレジャーで優秀な成績を収めました。

　いつでも真面目に騎乗している彼女の表情は、馬と真剣に向き合う彼女の姿そのものでした。
もちろん騎乗だけでなく、遊びも豪快にしていました。夏は川遊び、冬はブートキャンプごっこ、鬼ごっこにキックベース・・・。オフの時の遊びは懐かしき思い出です。 

そんな彼女も既に大学生。外国の大学に通い、シェアハウスで暮らしているそうです。３年前の夏、この牧場に住込み、アルバイトしていた時は「料理なんてしたことないよー」と笑いながらレトルト食品を持参していた彼女が、今はルームメイトのご飯を作ってあげ、絶賛されているそうです！この夏も一時帰国して１週間ほど牧場でアルバイトした時も、私たちスタッフやアルバイトさんにカレー料理をふるまってくれました。「カレーのルーはこのメーカー、赤ワインがあるともっとおいしいのにな」など、一人前のセリフと共に、料理の腕前も、当時と比べ物にならないくらい上手になっていました。

　日本にいるおじいちゃん、おばあちゃんがミランダさんの仕事ぶりをのぞきに来た時も「引き馬代、私のアルバイト代で払うからね」と言う彼女の姿に「もう社会人になるのだな」と感じずにはいられませんでした。

　彼女曰く「牧場で教わったことが、たくさんあったよ・・・」
それが何かはここには書きませんが、そのセリフを聞いた時、私は涙が出そうになりました。
嬉しさ半分、どこか遠くにいってしまいそうで悲しさ半分な心境でした。

「もうすぐ成人だから、着物を着て、牧場で写真撮ってもいい？」
「もちろん！！」
その日が来たら、私は嬉しくて声をあげて泣いてしまうかもしれません

　はれやかな笑顔で「またね」と去っていったミランダさん、遠い空の下で、いつも応援しています！

また会える日を楽しみにしています！ See you again!!