今年の夏は雨が多く、暑さは想像よりは厳しくなかった気がします。もちろんこれは小淵沢のみならず、都会でも8月は連日の雨が続いたと耳にしています。
私たちにとって「夏」は「出会い」と「別れ」の季節です。
一つは夏休み限定でアルバイトさんがやってきます。乗馬経験者から馬に初めて触る方まで多種多様です。
この牧場の仕事を一から教えて、覚えてもらいます。力仕事である厩舎掃除は、アルバイトさんが苦労する仕事の一つですが、数週間もすれば目標タイム内に掃除ができるようになります。
もう一つは夏休みを利用して、乗馬にきてくれる方がいます。数年前に乗馬をしてくれたお客さんが、乗馬体験はもちろん乗馬せずとも、再度顔をのぞかせてくれることも多いです。この牧場の存在が、心の片隅に存在していること、そしてふらっと立ち寄って見ようかと行動に移してくれることが何よりうれしいです。
そんなわけで今年もたくさんの「出会い」があり、「出会い」があるからには当然「別れ」もありました。「別れ」と聞くと寂しい気持ちになりますが、「また会えるよね」とこの仕事をしている限り常に思います。
この夏のメインイベントはやはり「カウボーイキャンプ」でした。都心の子供たち37名が牧場に大集合。
馬のお世話、厩舎掃除、飼い付け(エサやり)、引き馬練習、3日目の最終日には馬と一緒に約3時間のトレッキングを経験しました。都会の子供たちだから体力が持つかな?と内心心配していましたが、子供たちのみなぎるパワーにスタッフ全員驚かされました。バスに乗って帰る子供たちを見送りながら、1年後どんなふうに成長しているかな・・・と胸が高まる思いをしました。
受験や就職活動が始まる子、海外生活が始まる子、自分の進路や人生と向き合わなければならない子、色々な子供やお客さまと出会えた夏でした。繁忙期に手伝いにきてくれるアルバイトさんたちも、この牧場で仕事を覚えたての頃とは明らかに顔つきが変わっています。社会人になったり、家庭を持ったり、出産をしたりと自分の人生を着実に歩んでいるのだと感じました。忙しい中手伝いにきてくれた方たち、心のこもった差し入れを届けてくれた方、どうもありがとうございます!
9月に入るや、小淵沢はすでに秋です。馬術競技場通りの樹木はすでに紅葉が始まっています。
羽織るものを必要としますが、乗馬シーズンには心地よい季節です。
「こぶちざわ馬のまち祭り」や「ハロウィン」などイベントが続きますので、ぜひいらしてくださいね!
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